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2020.12.22

長野県の高校野球ファンの皆様へ 長野県高等学校野球連盟会長よりご挨拶

師走も半ばとなり、いよいよ慌ただしさが募ってまいりました。長野県高校野球連盟は本日第4回理事会ならびに第2回評議員会を終え、今年の連盟の行事をすべて終了しました。新型コロナウィルスに振り回された1年を振り返る会議でもありましたが、高校野球ファンの皆様におかれましても、今年は球場に行けなくてさびしかった、高校球児を大きな声で激励することができず物足りなかった、といったお気持ちの方が多くいらっしゃることと拝察いたしております。夏の大会だけでなく秋の大会まで無観客で行わざるを得なかったことは私たちといたしましても大変残念で悔しい思いでした。
思えば3月、球春到来目前という時期に甲子園の選抜大会が中止となりました。その段階でほぼ1ヶ月後に予選が始まる春の大会の心配はしていましたが、夏の選手権大会の中止までは思ってもいませんでした。しかし、高校自体が3月以降断続して3ヶ月近く臨時休業を余儀なくされ、野球部員もグラウンドに集まることはおろか、学校に登校することさえできない中で選手権大会中止の報を聞くことになりました。その時の彼ら彼女らの心情を思うと、今でも胸の潰れる思いがします。地方連盟の独自大会開催の道は閉ざされませんでしたが、開催に向けては、日程の変更やそれに伴う会場の確保、感染症対策とリスクの軽減策、長期間練習ができなかった部員達のコンディションの問題など多くの困難な課題がありました。中でも最も私たちを悩ませたのは大会の運営資金をどうするかという問題でした。自転車操業とはいえ、例年ならば得られる春の大会の入場料収入がなくなり、思いだけでは一歩も前に進めないことを痛感いたしました。
しかし、中止の発表直後から「球児達の思いに何とか応えてやってほしい」と連盟への激励や支援の申し出を多く頂戴し、県並びに県教育員会からのお励ましにも勇気づけられ、独自大会の開催を決断しました。ただ、決断への勇気をいただいたとはいえ、資金面での不安を抱えたままでしたが、その間に長野県高校野球OBOG連盟を経由してお寄せくださる、あるいは連盟が立ち上げたクラウドファンディングを通じてご支援をくださる多くの高校野球ファンのお気持ちとご厚志の力強さに心を震わせられる毎日で、涙の出る思いでした。ご支援は最終的に760万円余りにまでなり、多くのお支えを頂戴できたありがたさを噛みしめさせていただきました。大会終盤はコロナの感染再拡大に緊張も高まりましたが、何とか乗りきることができ、決勝の終了時も、確かにほっとした気持ちはありましたが、達成感や充実感よりも、多くの皆様のご支援、ご声援への感謝の思いが胸に迫ってきました。決勝戦の後、両チームを前に挨拶した時には選手たちの背後に何百何千のファンの皆さんの姿が見え、歓声と拍手が聞こえてきたような気がしました。
ご厚志とともにお寄せくださったコメントにも多くありましたが、この大会を経験できた部員たちはこれからの人生において何ものにも代えがたい糧を得たはずです。そして、かけがえのない仲間との最後の試合を終えた時、大会の開催を応援して下さった方々の思いをしっかり受け止めてくれたものと確信しています。現場の指導者には、今後この感謝の思いを支援の必要な人に還元できるような人になるため、人であるためのフォローアップをお願いしたいと思います。
改めて皆様のご支援ご声援に衷心より感謝申し上げ、新しい年は春の選抜大会から長野県高校球児が躍動する姿を期待し、高校野球ファンの皆様に野球場で精一杯のプレーをご観戦いただけるようになることを祈念して御礼のご挨拶とさせていただきます。

令和2年12月11日
一般財団法人 長野県高等学校野球連盟
会 長  西 條 浩 章